音楽 ・ 音響

  • これまで撥弦(はつげん)楽器などの音色(おんしょく)の評価は人の感覚で行われてきており、伝統的高級手工ギターと安価な量産型ギターでは音色に大きな違いのあることが認められています。
    例えば、クラシックギターの銘器は美しく澄んだ音色(シルキートーン)であるといわれています。
    この音色を定量化することができれば、楽器選びの一つの指標を得ることができると考えられます。
    さらに、楽器の特性に合わせた新たな奏法技術の開発や楽器製作時の評価基準として役立つものと考えられます。
    そこで、当研究室では撥弦楽器の音色を定量的に表す方法について検討しています。

    これまでクラシックギターに関する研究は種々行われてきましたが、音色を定量的に表す検討は行われていませんでした。
    本研究では、音色は音に含まれる倍音の分布の違いにより形成されることに着目しています。